【エイプリルフール特別小説】嘘つき
「…ん」
朝。
枕元でけたたましく鳴いているスマホのアラームを切る。
「あ……っふう。さて、着替えますか。」
着ていたパジャマ類をスポポポンと脱ぎ、部屋着に着替える。
今日はたまの休日だから、ラフなスタイル。
いつもはキッチリした制服だから、すごく楽。
朝食を適当に準備して、パソコンの前に座る。
「おはよ、兄さん」
「よう麻希。今日はそっち休みか?」
モニターの向こうで私の兄が眠たげに話しかけてくる。恐らく寝起き直後くらいなのだろう。
「うん、社長が結婚記念日の旅行行ってて会社休みにするって」
「…相変わらずゆるゆるだなお前の会社」
「小ちゃい所だからねー」
…なんて、他愛のない会話をしてから数分。
兄は本題を切り出してきた。
「で、だ。
今日はこっち、エイプリルフールっつって四月バカの日なんだよ」
「あー…確か、嘘をついても良い日なんだっけ?面白そうだね」
「ま、面白い事してるトコは限られてるけどな。せっかくだし、麻希にもエイプリルフールで面白い事してもらおうと思ってだな。」
…何がせっかくなのかはさっぱり分からないが、何かしらの準備をしているのは確かなのだろう。
「えーと…何をするの?」
「この間からお前の小説用に、話のネタ何本か提供してたろ?その世界を作ってみたんだよ」
「へえ…サボりグセのある兄さんにしては珍しく頑張ったんですね」
兄さんはとある事情で私たちの世界に大きく介入できる。
ゲームを作る感覚で、土地やら人やら文化やらを生み出せるらしいのだ。
…大半が途中で飽きてるため適当なものだが。
「うっせ。
今回は寝る間も惜しんで作ったんだぞ?
ほんで、お前もその世界に連れてってやる。」
「私が?…それ、何か不都合起きない?」
「大丈夫だって、上手い感じに世界に釣り合うようにしてやる」
「…不安だなあ」
「へっ、まあ見てろ。
ま、何かマズイことあったら世界ごと捨てちまうから大丈夫だ、エイプリルフールに習って、お前が世界の人々を騙すってわけよ」
「まあ、そこまで言うなら。
小説のネタも増えそうですし。」
「よし、そうなりゃ決まりだな!
まずは荒野の世界に行くぞー」
兄さんが何やらマウスでカチカチした音が聞こえたと思えば、突然私の視界が真っ暗になる。
…これ本当に大丈夫なんだろうか。
荒野をかける一匹の馬。
その馬にまたがる…というより、必死でしがみ付いているのは、どう見ても馬に不釣り合いのウェスタン金髪少女だった。
「あ、あ、相棒…っ!
も、もうちょっとスピード緩めてくれ…!
ったく、不便な身体になっちまったもんだ」
そんなことを呟く彼女の名はデニー。
少し前までは凄腕の青年ガンマンだったが、手に入れた"呪いの拳銃"の反動で少女になってしまった。
「出会った最初のじゃじゃ馬時代を思い出すぜ…っとと、落ちるっ!」
デニーは、相棒の馬から伝わる振動を堪えきれず、手綱から手を離してしまう。
「えっと、ここは…
うわ、砂埃がすごい…」
私の視界が開くと、そこはまさに荒野。
歪に生えたサボテンや、岩場があちこちに見える。
『よし、ひとまず成功だな。』
「あ…兄さん、声は伝わるんだね」
『まあな、麻希になんかあったら困るだろ。』
「まあそれはいいけど…このカッコは?」
『ウェスタンガンマン風だ。
カッコいいだろ?ちょっと身体年齢も引き上げといたぜ、少女ガンマンはもういるからな。』
「通りで身体がちょっとヘンだと…
あ、ガンマンって言うと…アニーさんの話だったかな。この世界にいるんだ…」
と言ってから、前方の少し離れたところに、何かが走っているのが見えた。
「あれ何だろう…」
『俺は把握してるけど、確かめたり何するかは麻希に任せるわ。楽しんでこいよ』
「あ、そういう…
じゃあ、とりあえず行って確かめますか。」
私は動く茶色い物体に近づいていった。
そこには、大きめの馬と、床に倒れこんでいる金髪の少女がいた。
私がたどり着いた頃には、走っていたであろう馬の動きも止まっていた。
「あ、君大丈夫!?」
私は心配して少女に話しかける。
「あ、ああ…問題なしだ…
ってて、全く満足に馬も乗りこなせねぇようじゃダメだな。」
むくりと起き上がった少女。
私は、彼女が立ち上がれるように手を貸しつつ、確かめたい事があって話しかけてみる。
「あの、君の名前を聞いてもいいかな?」
私の質問に、少女はニカッと笑いながら答える。
「いいぜお嬢さん、ここで出会ったのも何かの縁だ…
俺はダニー。ちょっと前までは凄腕のガンマンだったが…」
ダニーは自分の腰から一丁の拳銃を取り出す。
「こいつの呪いのせいでこんなになっちまった。…まったく変な話だろ?信じられないぜ全く」
「そうなんだ…大変だね」
「…ん、なんだ疑わないのか?」
「え?
だ、だって、本物の銃まで見せられたら…信じちゃうんじゃないの?」
私が書いた話だから、とは言えない。
咄嗟に苦し紛れの言い訳を話す。
「はははははは!そいつぁいいや。
町の人間は大体信じてくれずに相手にもしてくれねぇからな…まともに取り合ってくれたのはアンタで2人目だよ。」
そういうと、ダニーは手を差し出してくる。
「やっぱアンタには何か縁があるぜ。
素敵なお嬢さん、お名前は?」
「えっと…ま、麻希だよ。
よろしくね。」
あ、普通に名乗っちゃった。
何かそれっぽい名前名乗れば良かったかな…
「マキ…か、個性あっていい名前だ。
こちらこそよろしく頼むぜ」
良いように受け取ってくれた。
意外と何とかなる物だ…
『お前な…もうちょい名前捻れよ…』
兄さんが何か言ってきたが、スルーしておく。
「おうマスター、帰ったぜ」
とある町の一軒の家…というか、小屋の扉を開け放ち、ダニーが話す。
「早かったなダニー…おや、その人は?」
店の奥から、渋めのオヤジさんが顔を出す。
その物珍しい視線は当然私を向いている。
「<同業者>だ。
ちょっと出先で知り合ってな。」
「あっ、えっとマキです。
はじめまして。」
「おお、これは失礼を。
私はこの小さなバーでマスターをしてます。いやはや、まさかダニーが女性を連れてくるとは…」
マスターは本当に驚いた声で話す。
「そりゃ俺にも失礼だろうよ…
マキ、さっきも話したがこのマスターが俺の世話になってる人だ。」
「ほう…見た感じ、事情は全部話したみたいだなダニー?」
「そりゃあ…な。
隠す必要も無いだろ?」
「お前らしいよ。
…マキさん、何か飲むかい?」
「ああ、そうですね、
ええと…」
そういえば、この身体ってお酒は大丈夫なのかな?
『んーまあ、いけるやろ』
何とも適当な返事。
とりあえず、無難に甘いカクテルを頼んでおく。
「あ、俺はいつものな。」
「あいよ。」
「わー、なんか通っぽいねダニー」
軽く注文したダニーに声を掛ける。
「ああ…いやまあ…何というか…」
…何だか変な顔をしている。
マズイことでも喋ったのだろうか?
「ははははは!
まあ通には違いないな!
ほら、いつもの"ミルク"だ、ダニー」
「…あー」
「あー、じゃないマキ。
これ以上俺に屈辱を与えてくれるな…」
まあ、身体の事情を考えると仕方ないことなのだろうが…これ以上その話に突っ込むのはやめにした。
「…ねえダニー、なんだか外が騒がしくない?」
しばらくバーで談笑していると、外から何か音が聞こえてきた。
「俺も気づいたトコだマキ…
おいマスター、今日は町にカーニバルでも来てんのか?」
「妙だな…いつもこの時間の町は静かなんだが…」
言うと、ダニーが突然私に向かって飛び込んできた。
「っ!危ねぇ!!!」
「うわ!!?」
ダニーに抱きつかれてのけ反った私の、目の前を何かが横切り、飲んでいたカクテルのグラスを貫いた。
「だ…弾丸!?」
「こいつは穏やかじゃねぇな…
マスター、店の奥に隠れてな」
「あ、ああ…
ダニー、無茶するんじゃないぞ」
マスターは店の奥に避難する。
「ダニー、ありがとう…」
「気にするな。
レディーを守るのが男の役割だからな。
さて…随分下手くそな祝砲じゃねえか。
何処のどいつだ」
ダニーはバーの入口に向けて、ワザとらしく声を張り上げる。
「威勢のいい嬢ちゃんだ…ママにしつけを教わらなかったのか?」
出てきたのは身長190はあるかと言わんばかりの大柄の巨漢だった。
「この町に何の用だ」
ダニーは真剣な声色で話す。
「決まってんだろ?
"貰いに来た"のさ」
貰いに来たと言うのは…
『その世界、なかなかの治安悪さらしくてな…何でも、統治する人間がいない町は腕のあるガンマンに軒並み乗っ取られていくらしい。
その一人なんだろう、こいつは』
「せ、世紀末な…」
思わず声に出てしまう。
どんだけ厚かましいんだ。
「そういうワケだ嬢ちゃん。
大人しく家に帰るか…
ほう、その女だ。その女を渡せ。
そうすりゃお前は見逃してやる。」
「ひっ!?」
巨漢がこちらをニヤニヤと見る。
こいつ…ヤバイ。明らかに目線がアレだ。
「へっ、そいつは出来ない相談だ…」
ダニーは立ち上がる寸前、一瞬こちらに耳打ちする。
(俺が発砲したらダッシュで店の奥に行け。)
そのままダニーは巨漢を睨む。
「俺の好きな町で好き勝手はさせねぇぞ。
この目が光ってるうちはな…」
「やろうってのか!?
だはははははは!傑作だぜ嬢ちゃん。
悪いが…」
巨漢は声色を変える。
「まともにやり合う気なんてねぇんだ」
巨漢は、腰から二つの物体を放り投げる。
「!!こいつ…!」
ダニーがその物体を見るや否や銃を抜き、
物体に向けて発砲する。
しかし、狙いが僅かに逸れる。
「ちっ、走れマキ!早く!!」
言われて動こうとするが…
「な、何だか…まぶたが…」
「こ、このガスは…!」
「いい夢を…ってな…」
巨漢の高笑いが引いていくのを聴きながら、強い睡魔に負け、私もダニーもその場に倒れた。
『…マズイなこれ。
あれ、アイツいつのまにあんな武器を…
あ、俺が設定したんだっけか?
くそ、中ボスみたいな敵の武装なんか一々覚えられるか!
待ってろ麻希!何とかするから!…何とか!』
頭の中で頼りない声が聞こえた…気がした。
どれくらい時間が経っただろう…
私は見知らぬ場所で目を覚ました。
地下だろうか。辺りはコンクリートの様な壁で囲まれている。
「ん…んんっ!?んー!んんー!」
なんと、口を布のようなもので縛られている。
気づけば、肩回り、腕と腰周り、手首、膝、足首を縄で縛り付けられている。
マズイ。本当にマズイ。
身動きも取れないしまともな声も出ない。
出来る事と言えば、身をよじることぐらいだった。
「…んんっ…!んっ、ん…!」
(な、縄がキツい…っ!)
多少もがいただけじゃ全く解けない。
まさか自分がこんな仕打ちを受けるとは…
(あ…あれ、ダニー!?)
気づけば目の前には、私と全く同じ状況になっているダニーがいた。
しかし、明らかに様子が変だ。
身体中の至る所に痣や砂が擦ったような跡が付いている。
まさか…楯突いた所為で殴られたりしたのだろうか…
(ダニー…目の辺りに涙の跡が…)
その姿は軽口を言う普段の彼ではなかった。
暴行を受けた少女以外の何者でもない。
気を失っているのか、今は辛うじて呼吸していることしか確認出来ない。
「目覚めたか女」
先程の巨漢が、大股で部屋に入ってきた。
私はただやつの姿を睨むことしか出来ない。
「いい目しやがるじゃねぇか…
ああ、生意気なガキは大人しくさせてもらったぜ。なかなかしぶとい野郎だった、2時間殴りつけてもまだ気があったからな。」
まさかその間ダニーは何も出来ないまま奴に好き勝手されていたのだろうか。
許せない。
「んー!んんーっ!」
「だははははははは!
何言ってるかさっぱりだ。
さあ次はお前の番だぜ…」
巨漢がこちらに寄ってくる。
何をする気だ。嫌だ。やめろ。
声にならない声を上げて必死にもがく。
「俺ぁなあ…ガキの騒ぎ声はだいっ嫌いだが、女が泣き叫ぶのは大好きなんだ…
楽しませてもらうぜ?」
巨漢が私の胸を弄る。
「んんー!んー!…ふ…うっ…!」
(か…カラダが変だよ…
こ、こんな…ヤツに…)
普段より張った胸から、身体中に奇妙な熱が伝わる。
変だ。ダメだ。これ以上は変になる。
頭で色んな考えが浮かんでは、湧き上がる熱に流される。
「いい声になってきたじゃねぇか…
そろそろ頂くとするか」
巨漢が次に私に何をするか、なんとなく想像はつく。
…でも、それは。それは本当にダメだ。
だけど、もう…
全てを諦めた瞬間、その時だった。
「ヒヒヒヒィーーーーン!!!」
バキィッ!
閉まっていた扉をこじ開け、一頭の馬…ダニーの愛馬が飛び込んできた。
「なっ…ナニィーーッ!!?」
しかも、馬には少女が乗っていた。
かなりのお嬢様みたいな服装をした少女は、手から何かを取り出して命令した。
「いたわ、アイツよチィル!
コテンパンにしちゃいなさい!」
お嬢様の手から小さなメイド服を着た女の子の人形が、暴君に向かって飛びかかる。
「テンプレなムカつく顔しやがって…
久々に全力で殴れるぜ!!」
人形は、自分より数倍デカい巨漢に向かって渾身のパンチを繰り出した。
「おっ……!!!!!???」
ズバァァァァン!!
凄まじい音と共に、巨漢が吹っ飛び、壁に叩きつけられる。
巨漢は何が起こったか分からぬまま、気を失った。
「ふう…主人、片付いたぞ」
「相変わらず馬鹿力ねぇ…」
お嬢様はよしよしと馬の顎下あたりを撫でている。
「あ、その子達の縄も解いてあげませんと。」
「おっと、そうだった。」
かくして、私とデニーは馬とお嬢様とお人形という、なんとも規格外なパーティーに助けられた。
『いやー間に合った間に合った。
別に作ってたワールドとそのワールドをくっつけて、彼女たちを呼んだんだよ。
いやー、神様特権も使いようだな!』
呑気な声が聞こえてくる。
微妙に間に合わなかった気もするので、後でたっぷりお返ししてやろう。
「助かったぜ…あんたら、名前は?」
気がついたデニーが、助けに来た二人に話しかける。
「私、ドルチェと申します。
そしてこっちが…」
「りゅ…いや、チィルだ。
メイドやってる。よろしくな」
ああ…この二人は例の人形使いの人達だ。
力で勝ち目のない私達にとって、最高の助っ人だったのだろう。
「まったく、マキが無事で良かったぜ…
情けねぇな、何も出来ない俺を許してくれ」
「ううん、一生懸命頑張ってくれたよデニーは。謝るのは私の方。」
「…そうかい。
優しい女(ひと)だ、いいお嫁さんになれるぜアンタ。」
「へっ?」
予想外の答えに変な声を上げてしまった。
「あら…私達お邪魔みたい?」
「バカ、アイツら女同士だぞ」
「それもまた愛の形ですわ…」
「あーあ、また壊れてら」
ドルチェとチィルはそんな事を話していた。
「ま、とにかくだ…
コイツ。どうするべきかな。
目覚めたらまた暴れ始めるかもしれねぇ。」
問題は巨漢の処理だ。
こういう奴は、大抵の事じゃ改心しないだろう。
「あ…ドルチェさん、ちょっといい?」
「あら、どうしました?」
私は、ドルチェさんの能力を使う方法を思いついた。
マスターのバーには、可愛らしい店員さんが増えていた。
「おう、ウェイター。
ミルク持ってきてくれ」
「う、うう…」
大きな牛乳ビンを、注文したデニーの元へ小さな身体でせっせこせっせこ持ってくる。
「いやはや…コイツは驚いた。
まさかあの巨漢がこんな小さな女の子に変わるとは。」
マスターが感心するように話す。
バーカウンターでマドラーを弄んでいたドルチェが得意げに答える。
「私の力で、彼を従順なウェイトレス人形に変えてあげましたのよ。これくらい、私の魔力を持っていれば容易い事。」
「ま、5ヶ月くらい練習してた成果が出たんだろな。」
ドルチェのグラスに寄りかかっていたチィルが口を挟む。
それを聞いたドルチェはチィルをマドラーでツンツンしていた。
私はそんな光景を横目に話す。
「何でも、命令されると絶対に逆らえないんだって。」
「ま、こういう程でこの町に貢献して貰おうって訳だ。人形は飲み食いいらないらしいし、いい看板娘が出来たんじゃないか?」
デニーの話に、マスターが答える。
「ま、ウチは滅多に客なんて入らないがな。
お前にミルクを出す手間ぐらいは省けそうだ。」
「はあ…元の身体が恋しいったらないぜ。」
デニーは軽く溜息をついた。
「なかなか楽しいものを見させて頂きましたわ。時々こちらのバーにも寄ることにしましょう。」
「ドルチェの寄り道場所が増えたな…
ま、昔の趣味より数倍マシだな。
俺も久々に腕が振るえてスッキリしたぜ」
ドルチェとチィルは、そういうと、ドルチェの魔法か何かでその場から去った。
「…ほんと、なんか別の世界の人みてぇな奴らだったな。」
まさに別の世界の人なんだけど…
とは口にしなかった。
「で、マキも行くのか。
なんなら俺と一緒に来ても…なんて思ったが、今日みたいになっても厳しいからな。」
「あはは…
うん、デニーは無茶しすぎかも。
今は可愛い女の子なんだからね?」
「それを言われちゃ敵わないな。
見てろ、いつか絶対に元の俺に戻ってやるからな。」
「その時はまた遊びにくるよ。」
私は、少しかがんで目線を合わせたデニーに手を差し出す。
「ああ、元気でな相棒(バディ)。」
私はそのまま、デニーと別れ、元の世界に戻った。
「兄さん。」
「いや悪かったほんと…そんなつもり無かったんだよ…」
自分の部屋に戻った私は、兄に散々言ってやった。
「まあ…楽しかったからいいや。」
「…やっぱり緊縛趣味が?」
「兄さん。」
「ジョーダンだっての!」
かくして、私の不思議な冒険は終わったのでした。
「…これ結局エイプリルフール関係あったの?」
「しらねぇ。」
…本当無責任な兄。
[真白さんメモ]
ハッピーエイプリルフール。
そんな訳で私のお話でした。
エイプリルフールは嘘ついていい日なんですよね?と思ってあんまり好き勝手言うと怒られちゃうかもですから、お気をつけて。
次は危険な目に会わない旅行がしたいですね…