真白麻希のどんとこいTS

TS作品をレビューしていくバーチャル何がしらです。

【紹介7】韓国のTS漫画調査隊

どうも、真白探検隊隊長です。

へいへい海外TS作品だ、悪かねぇぜ

 


TS作品愛は国境を越えて。

今回は海外のTS漫画の世界にご案内しましょう。

翻訳サイトを使えば海外の漫画も読めちゃう!

まさに文明の利器様様です。時代に跨りましょう。

 

※今回の題材の都合上、閲覧方法によって正しく表示されない文字があります。堪忍ください。

 

 

 

 

 

で、お先にまずは韓国さんの漫画事情について説明します。

時代背景などを加味するとややこしくなるので、

いつもの調子でざっくりざっくりと。

 


・現代(どの年代からを現代とするかはちょっと微妙ですが)

の韓国漫画は日本漫画の影響が強いらしい?

・「漫画」という感じは韓国語読みだと

「マヌァ」とか「マンファ」と読み、

これがアルファベット表記されたもの「manhwa」という表記が、

韓国以外の国では「韓国の漫画を指す言葉」として使われているとか。

・インターネットが普及すると、

ページを盾にスクロールしながら読む「ウェブトゥーン(Webtoon)」

が、この韓国漫画界隈で大流行。新たな漫画のスタイルに。

大半のウェブトゥーンは一部無料で読めたりする。

 


…と、これだけ知っていれば普通に十分じゃないでしょうか。

つまり、Webtoonという漫画形式だったり、Manhwaと呼ばれている物は、

韓国の漫画家さんが書いた漫画なんですね。

で、Manhwaはジャンプ・マガジンみたいな往年の漫画に近く、

WebtoonはWEBコミックみたいな形式に近いという所でしょうか。

(Webtoonの作風はホントに自由です。編集者さんもつかないんだとか。

あと全編カラーってのも特徴でしょうか。)

 


で、この韓国の方が制作された漫画、

意外とTSを題材にした作品が多いのです。

折角なので、今回はネットで読めちゃうWebtoonを主に紹介しまっしょう。

 

 

 

 

 

 

「CHANGE」

↓作品ページ。確認してみましたが、全話無料で読破出来ます。

怪しいサイトではないですよ、ちゃんとしたとこです。

https://www.webtoons.com/id/romance/change/list?title_no=1194&page=16

2年ほど続いている人気作。大作ですね…

イラストがすんごく綺麗で絵だけ見ててもなかなか楽しい。

主人公君も1話目からいきなりTSします。うむ、分かりやすい。

見たところ指輪がキーになっている…のでしょうか。

 


2「我真的不是女神」

↓作品ページ。これもおそらく全話無料で読めるかと。

https://ac.qq.com/Comic/ComicInfo/id/636597

タイトル訳するなら「私は本物の女神じゃない」…とかですかね?

おそらく、バーチャルな世界に飛び込んだ主人公男子が、

なぜか女の子になっちゃって大冒険する…というお話。

現実世界とバーチャルを行き来しますので、常にTSしてないのがミソ。

 


3「我是我妻」

↓作品ページ。やっぱり全話無料。ふとっぱら…

https://ac.qq.com/Comic/comicInfo/id/543343

タイトルのニュアンスなんとなく分かりますね。「俺の嫁は俺」みたいな。

なかなか複雑な設定なんですが、

要はTS+過去へのタイムトラベル+TS前の自分もいる世界

という3連チャン。しかもタイトルから察するに…そうなんですよ。

 


4「哥要做女王」

↓作品ページ。お察しの通り、全話読めます。

https://www.manhuatai.com/geyaozuonvwang/

「俺は女王になるぞー!」みたいなタイトルでしょうか。

内容はいじめられっ子だった大学生男子の主人公が、

JKに突然大変身。しかもめちゃくちゃ美人。

これはチャンスだとばかりに、今までの自分から生まれ変わって、

学校を支配する女王になるのだー!というお話。

まあ…いじめがテーマにもなってそうです。行き過ぎたいじめの描写はないにしろ、ちょっと人によってはツライかも。

 


5「我的萝莉弟弟」

↓作品ページ。無料ってステキ。

https://www.hao123.com/manhua/detail/18615

「ボクのロリータな弟」ってところですかね。

とある、あんまり仲の良くない兄弟が、

お互いが「姉(妹)だったらよかったのになぁ…」って思ってたら、

どっちも女性になっちゃったというお話。

色んな事を経験するうちに、二人の仲にも変化が。

 


6「Girl Reborn」

↓作品ページ。会員登録すると、無料で最初の6話が読めます。これが普通なんです。

https://www.lezhin.com/en/comic/girlreborn

主人公の男の子が開幕息絶えます。

異世界転生しそうですが、普通に現実世界で目が覚めます。

が。身体が女の子になっちゃっていましたとさ。

(男だった時の顔を色濃く受け継いだTSですね)

なんとか女の子になったことを隠す主人公ですが、

クラスメイトの女の子に正体がばれたあげく、

ヌードモデルになってくれと言われてしまい…と、そんなお話。

 


7「今天开始做女神」

↓作品ページ。58話までは無料で読めます!…そんなに読めていいのか。

https://ac.qq.com/Comic/comicInfo/id/522337

そして!この作品を紹介しないわけにはいかないでしょう。

タイトル直訳だと「今日から女神になります」みたいなトコ。

ごくごく普通の少年が、突然超絶美少女に変身。

その原因は、突然送られてきた謎の石…かも。

この作品、なんと<アニメPV化>されています。しゅごい。

何らかのPVコンベンションに作られた映像のようです。

得票数が足りず正式なアニメ化までは至らなかった感じですかね?

↓ビリビリ動画に上がっているPV。

https://www.bilibili.com/video/av4325492/

 

 

 

 


…はい。めっっっっっちゃ多いです。

正直まだ紹介しきれてない作品もあります。

(女性が男性になる、男体化ものもあったり。)

気になった方は是非探してみてください。

 


が。このWEB漫画を探すうえでめちゃくちゃ付きまとう問題が、

「本当に作者本人がアップロードした閲覧サイトがあるのか?」

という所。

やっぱり…というと悲しいものですが、

一度ネットの海に放流してしまったものは、

たとえ有料の物でも悪意ある第三者が、

無断で転載したり、無料で読めるようにしてしまったりするのです。

 


私が上で紹介したサイトは公式のものでほぼ間違いないと思いますが、

皆様はよく気をつけてくださいね。

(とくに、漫画がなぜか英語訳されていたり、

日本の漫画の画像がサイト内に使われてたりする所はちょっと怪しいです)

 

 

 

 


そんな訳で、国を跨いだ作品紹介、

manhwaとwebtoonの該当作品ご紹介でした。

 


こういう普通に探っても辿り着かない作品を紹介するのは、

かなり皆様のお役にたててるのでは?と勝手に思ってる私でありました。

【紹介6】世界を征服するための、3つの方法でTS娘を愛でよう(ネタバレなし)

こんにちは、嘘がつけない真白麻希です。

エイプリルフールってこちら側にはないお祭り事?なんですけど、

色々兄から教えて貰いました。肉無しチキンとは…

 


さ、本日は久々にTS作品レビュー!お待ちどうさまでした。

タイトルにもある通り、老舗CROWDさんのキラータイトルをご紹介。

 


「世界を征服するための、3つの方法」

をご紹介します。ヒュー。

 


あ、3桁くらい方法があるヤツはこの作品のファンディスクなのでご注意下さいね。

以下は公式サイトですよ。18歳未満は見ないよう。

http://www.hs-crowd.co.jp/crowd/product/maoh/index.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、公式サイトにでかでかと書かれている通り、

こちらのゲームは「性転換魔王ラブコメADV」です。

 


お話のあらいところをざっくり言いますと、

勇者とバチバチにやりあっていた魔王が、

闘いにケリをつけるために用いた方法のせいで、

女の子になっちゃったよー!という所から始まります。

 


まあ、勇者と魔王の組み合わせはファンタジー物だとご飯にお味噌汁ぐらいは定番のメニューなんですが、

なんとこの作品の勇者、女になった魔王に一目ぼれ。

ばちばちにやりあっていたころから態度が急変し、

なんと嫁にしようとまで言い出します。

ええ…

 


CROWDさんのぶっとんだ男キャラ大好きです。

XChange Alternative2の博士とか。

 


そんな魅力的なキャラクターの紹介をしましょうか。

主要な人物のみ抜き出します。

 

 

 

・ラスティ・ルーアン

魔王さまにして主人公にしてヒロイン。

世界征服を目論んでいますが、いっつも勇者に邪魔されてイライラ中。

科学者的な側面があり、薬の調合などはお手の物。

頭は確かにいいんですが、挑発に乗りやすいのが欠点。

女の子になってしまった際、非力でカワイクなってしまいました。

 


・クラウス・ランカスター

勇者にして変人。

魔王を倒す宿命を背負っています。

女性にやさしく、ピンチにはさっそうと駆けつけるまさに勇者。

セシリアという妹が居り、メイドと共にお城で暮らしています。

女になったラスティを見て、元男であっても構わん!と求婚を言い放つ、何というか、そういう人。

 


・リーザ・ファルシ

魔王の幼馴染で婚約者。

ふらっと魔王城を訪れては好き勝手言うワガママガール。

でも根はすごくいい子です。気を許してるからこそラフに接する。

婚約者は勝手に決まった事で名ばかりといってますが、その実は…

戦闘向きな感じではないので、戦いは参加しません。

声はお馴染み民安さんです。(ご退院おめでとうございます)

 


・ルカート・マティー

魔王の優秀なお世話係。

何をするにしても魔王様を優先し、

尻ぬぐいも先回りも細かい身支度も喜んでやっちゃう。

魔王様の育ての親にもあたり、兄弟のような関係でもあります。

女性に対する免疫が限りなくゼロ。

お声はXChange Alternative2の主人公、桜君と同じ方。

声色の使い分け本当にすごい…

 

 

 

他にも男女コロコロ変わる魔人とかもいるんですけど…

そのあたりは是非プレイして頂いて。

(でも公式サイトに普通に載っています)

 


ほんでもって、私はこのゲーム1ルートだけクリアしました。

幼馴染のリーザちゃんルートですね。

「なんで?」って言われると、お顔もお声もスキだったので、

攻略しようと思い立ったのですが…

 


想定していた流れを離れた展開に。

ネタバレなし記事なのでなんにも喋れませんが、

着替えシーンでそういうアレがあったかと思ったら、

もう途中から完全にソレで、

あげくラハールちゃんが全然コレだから、

逆にドレされちゃうという…

 


全然わかりませんね。いいんです。遊んでください。

とにかく全体的にイラストが可愛くて良いですね。

女の子はもちろんですが、男性陣もなんかこう硬すぎない感じというか。

変なクセもなく、わりと誰でも好みにはまるのではないでしょうか。

今からCROWDさんのゲームプレイするなら、これから始めても良いくらい。

 


で、このゲーム最大のポイント。

「「「「「「ラハール様がかわいい」」」」」」」」

もうこれだけでこのゲームプレイする価値の半分以上に相当すると思います。

TS娘のラハール様が限りなく色んな人に愛されます!

それはもう色んな形で色んなところで。

 


しかもかなりの衣装の種類を着てくれます。

リーザルートでもたくさんの衣装拝めましたからね…

 


いい意味でこの魔王様もポジティブな所があるので、

お話も明るめの雰囲気で進んでいくんですよね。

勇者との対話も明るくすっ飛んでいくのもなかなか。

 


TSした娘の魅力と言える魅力が十二分に詰まっていると言えましょう。

かわいそうはかわいいけど、あんまりかわいそうだとアレと言う、そこのわたしと同じワガママな方。これですよ。探してるのは。

 

 

 

 


まあ、ファンディスクが出来るくらい人気のあるゲームですから、

というのを差し引いても可愛いし楽しい作品です。

 


次回のネタバレあり記事までに数ルートクリアして、

魔王博士になってからまた書きたいと思います。

黒髪の女の子って、ドストレートにいいですよね。

私?ワタシは微妙に灰色なんで。ええ。

 


次回記事までに、ラハール様の可愛い所を6つ挙げれるようにメモって来ます。

それではー

【エイプリルフール特別小説】嘘つき

「…ん」

朝。

枕元でけたたましく鳴いているスマホのアラームを切る。

「あ……っふう。さて、着替えますか。」

着ていたパジャマ類をスポポポンと脱ぎ、部屋着に着替える。

今日はたまの休日だから、ラフなスタイル。

いつもはキッチリした制服だから、すごく楽。

朝食を適当に準備して、パソコンの前に座る。

「おはよ、兄さん」

「よう麻希。今日はそっち休みか?」

モニターの向こうで私の兄が眠たげに話しかけてくる。恐らく寝起き直後くらいなのだろう。

「うん、社長が結婚記念日の旅行行ってて会社休みにするって」

「…相変わらずゆるゆるだなお前の会社」

「小ちゃい所だからねー」

…なんて、他愛のない会話をしてから数分。

兄は本題を切り出してきた。

「で、だ。

今日はこっち、エイプリルフールっつって四月バカの日なんだよ」

「あー…確か、嘘をついても良い日なんだっけ?面白そうだね」

「ま、面白い事してるトコは限られてるけどな。せっかくだし、麻希にもエイプリルフールで面白い事してもらおうと思ってだな。」

…何がせっかくなのかはさっぱり分からないが、何かしらの準備をしているのは確かなのだろう。

「えーと…何をするの?」

「この間からお前の小説用に、話のネタ何本か提供してたろ?その世界を作ってみたんだよ」

「へえ…サボりグセのある兄さんにしては珍しく頑張ったんですね」

兄さんはとある事情で私たちの世界に大きく介入できる。

ゲームを作る感覚で、土地やら人やら文化やらを生み出せるらしいのだ。

…大半が途中で飽きてるため適当なものだが。

「うっせ。

今回は寝る間も惜しんで作ったんだぞ?

ほんで、お前もその世界に連れてってやる。」

「私が?…それ、何か不都合起きない?」

「大丈夫だって、上手い感じに世界に釣り合うようにしてやる」

「…不安だなあ」

「へっ、まあ見てろ。

ま、何かマズイことあったら世界ごと捨てちまうから大丈夫だ、エイプリルフールに習って、お前が世界の人々を騙すってわけよ」

「まあ、そこまで言うなら。

小説のネタも増えそうですし。」

「よし、そうなりゃ決まりだな!

まずは荒野の世界に行くぞー」

兄さんが何やらマウスでカチカチした音が聞こえたと思えば、突然私の視界が真っ暗になる。

…これ本当に大丈夫なんだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

荒野をかける一匹の馬。

その馬にまたがる…というより、必死でしがみ付いているのは、どう見ても馬に不釣り合いのウェスタン金髪少女だった。

「あ、あ、相棒…っ!

も、もうちょっとスピード緩めてくれ…!

ったく、不便な身体になっちまったもんだ」

そんなことを呟く彼女の名はデニー

少し前までは凄腕の青年ガンマンだったが、手に入れた"呪いの拳銃"の反動で少女になってしまった。

「出会った最初のじゃじゃ馬時代を思い出すぜ…っとと、落ちるっ!」

デニーは、相棒の馬から伝わる振動を堪えきれず、手綱から手を離してしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと、ここは…

うわ、砂埃がすごい…」

私の視界が開くと、そこはまさに荒野。

歪に生えたサボテンや、岩場があちこちに見える。

『よし、ひとまず成功だな。』

「あ…兄さん、声は伝わるんだね」

『まあな、麻希になんかあったら困るだろ。』

「まあそれはいいけど…このカッコは?」

ウェスタンガンマン風だ。

カッコいいだろ?ちょっと身体年齢も引き上げといたぜ、少女ガンマンはもういるからな。』

「通りで身体がちょっとヘンだと…

あ、ガンマンって言うと…アニーさんの話だったかな。この世界にいるんだ…」

と言ってから、前方の少し離れたところに、何かが走っているのが見えた。

「あれ何だろう…」

『俺は把握してるけど、確かめたり何するかは麻希に任せるわ。楽しんでこいよ』

「あ、そういう…

じゃあ、とりあえず行って確かめますか。」

私は動く茶色い物体に近づいていった。

 


そこには、大きめの馬と、床に倒れこんでいる金髪の少女がいた。

私がたどり着いた頃には、走っていたであろう馬の動きも止まっていた。

「あ、君大丈夫!?」

私は心配して少女に話しかける。

「あ、ああ…問題なしだ…

ってて、全く満足に馬も乗りこなせねぇようじゃダメだな。」

むくりと起き上がった少女。

私は、彼女が立ち上がれるように手を貸しつつ、確かめたい事があって話しかけてみる。

「あの、君の名前を聞いてもいいかな?」

私の質問に、少女はニカッと笑いながら答える。

「いいぜお嬢さん、ここで出会ったのも何かの縁だ…

俺はダニー。ちょっと前までは凄腕のガンマンだったが…」

ダニーは自分の腰から一丁の拳銃を取り出す。

「こいつの呪いのせいでこんなになっちまった。…まったく変な話だろ?信じられないぜ全く」

「そうなんだ…大変だね」

「…ん、なんだ疑わないのか?」

「え?

だ、だって、本物の銃まで見せられたら…信じちゃうんじゃないの?」

私が書いた話だから、とは言えない。

咄嗟に苦し紛れの言い訳を話す。

「はははははは!そいつぁいいや。

町の人間は大体信じてくれずに相手にもしてくれねぇからな…まともに取り合ってくれたのはアンタで2人目だよ。」

そういうと、ダニーは手を差し出してくる。

「やっぱアンタには何か縁があるぜ。

素敵なお嬢さん、お名前は?」

「えっと…ま、麻希だよ。

よろしくね。」

あ、普通に名乗っちゃった。

何かそれっぽい名前名乗れば良かったかな…

「マキ…か、個性あっていい名前だ。

こちらこそよろしく頼むぜ」

良いように受け取ってくれた。

意外と何とかなる物だ…

『お前な…もうちょい名前捻れよ…』

兄さんが何か言ってきたが、スルーしておく。

 


「おうマスター、帰ったぜ」

とある町の一軒の家…というか、小屋の扉を開け放ち、ダニーが話す。

「早かったなダニー…おや、その人は?」

店の奥から、渋めのオヤジさんが顔を出す。

その物珍しい視線は当然私を向いている。

「<同業者>だ。

ちょっと出先で知り合ってな。」

「あっ、えっとマキです。

はじめまして。」

「おお、これは失礼を。

私はこの小さなバーでマスターをしてます。いやはや、まさかダニーが女性を連れてくるとは…」

マスターは本当に驚いた声で話す。

「そりゃ俺にも失礼だろうよ…

マキ、さっきも話したがこのマスターが俺の世話になってる人だ。」

「ほう…見た感じ、事情は全部話したみたいだなダニー?」

「そりゃあ…な。

隠す必要も無いだろ?」

「お前らしいよ。

…マキさん、何か飲むかい?」

「ああ、そうですね、

ええと…」

そういえば、この身体ってお酒は大丈夫なのかな?

『んーまあ、いけるやろ』

何とも適当な返事。

とりあえず、無難に甘いカクテルを頼んでおく。

「あ、俺はいつものな。」

「あいよ。」

「わー、なんか通っぽいねダニー」

軽く注文したダニーに声を掛ける。

「ああ…いやまあ…何というか…」

…何だか変な顔をしている。

マズイことでも喋ったのだろうか?

「ははははは!

まあ通には違いないな!

ほら、いつもの"ミルク"だ、ダニー」

「…あー」

「あー、じゃないマキ。

これ以上俺に屈辱を与えてくれるな…」

まあ、身体の事情を考えると仕方ないことなのだろうが…これ以上その話に突っ込むのはやめにした。

 


「…ねえダニー、なんだか外が騒がしくない?」

しばらくバーで談笑していると、外から何か音が聞こえてきた。

「俺も気づいたトコだマキ…

おいマスター、今日は町にカーニバルでも来てんのか?」

「妙だな…いつもこの時間の町は静かなんだが…」

言うと、ダニーが突然私に向かって飛び込んできた。

「っ!危ねぇ!!!」

「うわ!!?」

ダニーに抱きつかれてのけ反った私の、目の前を何かが横切り、飲んでいたカクテルのグラスを貫いた。

「だ…弾丸!?」

「こいつは穏やかじゃねぇな…

マスター、店の奥に隠れてな」

「あ、ああ…

ダニー、無茶するんじゃないぞ」

マスターは店の奥に避難する。

「ダニー、ありがとう…」

「気にするな。

レディーを守るのが男の役割だからな。

さて…随分下手くそな祝砲じゃねえか。

何処のどいつだ」

ダニーはバーの入口に向けて、ワザとらしく声を張り上げる。

「威勢のいい嬢ちゃんだ…ママにしつけを教わらなかったのか?」

出てきたのは身長190はあるかと言わんばかりの大柄の巨漢だった。

「この町に何の用だ」

ダニーは真剣な声色で話す。

「決まってんだろ?

"貰いに来た"のさ」

貰いに来たと言うのは…

『その世界、なかなかの治安悪さらしくてな…何でも、統治する人間がいない町は腕のあるガンマンに軒並み乗っ取られていくらしい。

その一人なんだろう、こいつは』

「せ、世紀末な…」

思わず声に出てしまう。

どんだけ厚かましいんだ。

「そういうワケだ嬢ちゃん。

大人しく家に帰るか…

ほう、その女だ。その女を渡せ。

そうすりゃお前は見逃してやる。」

「ひっ!?」

巨漢がこちらをニヤニヤと見る。

こいつ…ヤバイ。明らかに目線がアレだ。

「へっ、そいつは出来ない相談だ…」

ダニーは立ち上がる寸前、一瞬こちらに耳打ちする。

(俺が発砲したらダッシュで店の奥に行け。)

そのままダニーは巨漢を睨む。

「俺の好きな町で好き勝手はさせねぇぞ。

この目が光ってるうちはな…」

「やろうってのか!?

だはははははは!傑作だぜ嬢ちゃん。

悪いが…」

巨漢は声色を変える。

「まともにやり合う気なんてねぇんだ」

巨漢は、腰から二つの物体を放り投げる。

「!!こいつ…!」

ダニーがその物体を見るや否や銃を抜き、

物体に向けて発砲する。

しかし、狙いが僅かに逸れる。

「ちっ、走れマキ!早く!!」

言われて動こうとするが…

「な、何だか…まぶたが…」

「こ、このガスは…!」

「いい夢を…ってな…」

巨漢の高笑いが引いていくのを聴きながら、強い睡魔に負け、私もダニーもその場に倒れた。

『…マズイなこれ。

あれ、アイツいつのまにあんな武器を…

あ、俺が設定したんだっけか?

くそ、中ボスみたいな敵の武装なんか一々覚えられるか!

待ってろ麻希!何とかするから!…何とか!』

頭の中で頼りない声が聞こえた…気がした。

 

 

 

 

 

 

どれくらい時間が経っただろう…

私は見知らぬ場所で目を覚ました。

地下だろうか。辺りはコンクリートの様な壁で囲まれている。

「ん…んんっ!?んー!んんー!」

なんと、口を布のようなもので縛られている。

気づけば、肩回り、腕と腰周り、手首、膝、足首を縄で縛り付けられている。

マズイ。本当にマズイ。

身動きも取れないしまともな声も出ない。

出来る事と言えば、身をよじることぐらいだった。

「…んんっ…!んっ、ん…!」

(な、縄がキツい…っ!)

多少もがいただけじゃ全く解けない。

まさか自分がこんな仕打ちを受けるとは…

(あ…あれ、ダニー!?)

気づけば目の前には、私と全く同じ状況になっているダニーがいた。

しかし、明らかに様子が変だ。

身体中の至る所に痣や砂が擦ったような跡が付いている。

まさか…楯突いた所為で殴られたりしたのだろうか…

(ダニー…目の辺りに涙の跡が…)

その姿は軽口を言う普段の彼ではなかった。

暴行を受けた少女以外の何者でもない。

気を失っているのか、今は辛うじて呼吸していることしか確認出来ない。

「目覚めたか女」

先程の巨漢が、大股で部屋に入ってきた。

私はただやつの姿を睨むことしか出来ない。

「いい目しやがるじゃねぇか…

ああ、生意気なガキは大人しくさせてもらったぜ。なかなかしぶとい野郎だった、2時間殴りつけてもまだ気があったからな。」

まさかその間ダニーは何も出来ないまま奴に好き勝手されていたのだろうか。

許せない。

「んー!んんーっ!」

「だははははははは!

何言ってるかさっぱりだ。

さあ次はお前の番だぜ…」

巨漢がこちらに寄ってくる。

何をする気だ。嫌だ。やめろ。

声にならない声を上げて必死にもがく。

「俺ぁなあ…ガキの騒ぎ声はだいっ嫌いだが、女が泣き叫ぶのは大好きなんだ…

楽しませてもらうぜ?」

巨漢が私の胸を弄る。

「んんー!んー!…ふ…うっ…!」

(か…カラダが変だよ…

こ、こんな…ヤツに…)

普段より張った胸から、身体中に奇妙な熱が伝わる。

変だ。ダメだ。これ以上は変になる。

頭で色んな考えが浮かんでは、湧き上がる熱に流される。

「いい声になってきたじゃねぇか…

そろそろ頂くとするか」

巨漢が次に私に何をするか、なんとなく想像はつく。

…でも、それは。それは本当にダメだ。

だけど、もう…

全てを諦めた瞬間、その時だった。

「ヒヒヒヒィーーーーン!!!」

バキィッ!

閉まっていた扉をこじ開け、一頭の馬…ダニーの愛馬が飛び込んできた。

「なっ…ナニィーーッ!!?」

しかも、馬には少女が乗っていた。

かなりのお嬢様みたいな服装をした少女は、手から何かを取り出して命令した。

「いたわ、アイツよチィル!

コテンパンにしちゃいなさい!」

お嬢様の手から小さなメイド服を着た女の子の人形が、暴君に向かって飛びかかる。

「テンプレなムカつく顔しやがって…

久々に全力で殴れるぜ!!」

人形は、自分より数倍デカい巨漢に向かって渾身のパンチを繰り出した。

「おっ……!!!!!???」

ズバァァァァン!!

凄まじい音と共に、巨漢が吹っ飛び、壁に叩きつけられる。

巨漢は何が起こったか分からぬまま、気を失った。

「ふう…主人、片付いたぞ」

「相変わらず馬鹿力ねぇ…」

お嬢様はよしよしと馬の顎下あたりを撫でている。

「あ、その子達の縄も解いてあげませんと。」

「おっと、そうだった。」

かくして、私とデニーは馬とお嬢様とお人形という、なんとも規格外なパーティーに助けられた。

 


『いやー間に合った間に合った。

別に作ってたワールドとそのワールドをくっつけて、彼女たちを呼んだんだよ。

いやー、神様特権も使いようだな!』

呑気な声が聞こえてくる。

微妙に間に合わなかった気もするので、後でたっぷりお返ししてやろう。

「助かったぜ…あんたら、名前は?」

気がついたデニーが、助けに来た二人に話しかける。

「私、ドルチェと申します。

そしてこっちが…」

「りゅ…いや、チィルだ。

メイドやってる。よろしくな」

ああ…この二人は例の人形使いの人達だ。

力で勝ち目のない私達にとって、最高の助っ人だったのだろう。

「まったく、マキが無事で良かったぜ…

情けねぇな、何も出来ない俺を許してくれ」

「ううん、一生懸命頑張ってくれたよデニーは。謝るのは私の方。」

「…そうかい。

優しい女(ひと)だ、いいお嫁さんになれるぜアンタ。」

「へっ?」

予想外の答えに変な声を上げてしまった。

「あら…私達お邪魔みたい?」

「バカ、アイツら女同士だぞ」

「それもまた愛の形ですわ…」

「あーあ、また壊れてら」

ドルチェとチィルはそんな事を話していた。

「ま、とにかくだ…

コイツ。どうするべきかな。

目覚めたらまた暴れ始めるかもしれねぇ。」

問題は巨漢の処理だ。

こういう奴は、大抵の事じゃ改心しないだろう。

「あ…ドルチェさん、ちょっといい?」

「あら、どうしました?」

私は、ドルチェさんの能力を使う方法を思いついた。

 


マスターのバーには、可愛らしい店員さんが増えていた。

「おう、ウェイター。

ミルク持ってきてくれ」

「う、うう…」

大きな牛乳ビンを、注文したデニーの元へ小さな身体でせっせこせっせこ持ってくる。

「いやはや…コイツは驚いた。

まさかあの巨漢がこんな小さな女の子に変わるとは。」

マスターが感心するように話す。

バーカウンターでマドラーを弄んでいたドルチェが得意げに答える。

「私の力で、彼を従順なウェイトレス人形に変えてあげましたのよ。これくらい、私の魔力を持っていれば容易い事。」

「ま、5ヶ月くらい練習してた成果が出たんだろな。」

ドルチェのグラスに寄りかかっていたチィルが口を挟む。

それを聞いたドルチェはチィルをマドラーでツンツンしていた。

私はそんな光景を横目に話す。

「何でも、命令されると絶対に逆らえないんだって。」

「ま、こういう程でこの町に貢献して貰おうって訳だ。人形は飲み食いいらないらしいし、いい看板娘が出来たんじゃないか?」

デニーの話に、マスターが答える。

「ま、ウチは滅多に客なんて入らないがな。

お前にミルクを出す手間ぐらいは省けそうだ。」

「はあ…元の身体が恋しいったらないぜ。」

デニーは軽く溜息をついた。

 


「なかなか楽しいものを見させて頂きましたわ。時々こちらのバーにも寄ることにしましょう。」

「ドルチェの寄り道場所が増えたな…

ま、昔の趣味より数倍マシだな。

俺も久々に腕が振るえてスッキリしたぜ」

ドルチェとチィルは、そういうと、ドルチェの魔法か何かでその場から去った。

「…ほんと、なんか別の世界の人みてぇな奴らだったな。」

まさに別の世界の人なんだけど…

とは口にしなかった。

「で、マキも行くのか。

なんなら俺と一緒に来ても…なんて思ったが、今日みたいになっても厳しいからな。」

「あはは…

うん、デニーは無茶しすぎかも。

今は可愛い女の子なんだからね?」

「それを言われちゃ敵わないな。

見てろ、いつか絶対に元の俺に戻ってやるからな。」

「その時はまた遊びにくるよ。」

私は、少しかがんで目線を合わせたデニーに手を差し出す。

「ああ、元気でな相棒(バディ)。」

私はそのまま、デニーと別れ、元の世界に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「兄さん。」

「いや悪かったほんと…そんなつもり無かったんだよ…」

自分の部屋に戻った私は、兄に散々言ってやった。

「まあ…楽しかったからいいや。」

「…やっぱり緊縛趣味が?」

「兄さん。」

「ジョーダンだっての!」

かくして、私の不思議な冒険は終わったのでした。

「…これ結局エイプリルフール関係あったの?」

「しらねぇ。」

…本当無責任な兄。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[真白さんメモ]

ハッピーエイプリルフール。

そんな訳で私のお話でした。

 


エイプリルフールは嘘ついていい日なんですよね?と思ってあんまり好き勝手言うと怒られちゃうかもですから、お気をつけて。

 


次は危険な目に会わない旅行がしたいですね…

【創作短編TS小説】かわいいお人形さん

またも短編小説。

あ、タイトル凄い雰囲気ありますけど、

気軽にお読みください。重い話は無いです。

(私が書けないだけ)

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

彼の名前は隆一。

機嫌が悪くなると周りの物を殴る癖がある。

 


そんな隆一の目の前から、ガラの悪そうな大男が現れ…

隆一の肩にぶつかった。ケンカ売りのそれである。

 


「あー、いてぇいてぇ

どこのどいつだ?目ん玉使わずボケっと歩いてるバカは」

「目の前の俺だ」

言うが否や、隆一のひねりを聞かせたパンチが、

大男の顔面に直撃し、身体を数cm飛ばした。

「ぼへあっ!!!」

大男はマヌケな声を出して気絶した。

歯が数本折れている。

「気分悪ぃ、寝てろ」

隆一はボソッと吐き捨てると、その場を離れた。

 


「…んあ?」

人気の少ない、裏通り。

普段はめったに一般人の通らないこの場所に似つかない、

一人の少女が立ち尽くしていた。

「おいガキ」

「…?

何です、名前の分からないお兄ちゃん?」

少女は聞き返してきた。小学生ぐらいの子だろうか。

「ああ?そりゃお前…

こんなトコにガキ一人で居るとあぶねーって話だ、家で寝てろ」

「まあ、口に似合わずお優しいんですのね」

「…ぶっ飛ばされてぇのか、お前」

すごむ隆一に構わず、くすっと笑った少女は、そのまま一礼した。

「はじめまして。

わたくし、ドルチェといいますわ、どうぞよろしく」

「ドルチェ…?なんだお前よそ者か」

この辺りでは聞きなれない名前の雰囲気である。

おそらく何処か遠い場所から旅行でもしに来たのだろうと隆一は考えた。

「旅行…まあそんなところですわね。

お兄さん、お名前は?」

「…隆一。」

「ふふふ。隆一さん…ですね。

隆一さん、あなた何か困ってることはありませんか?」

「ねぇな」

「…ふえっ!?」

即答だった。

あまりの速度と予想外の答えに、ドルチェは少し遅れて変な声を上げた。

「…なんだよ、悪ぃか?」

「い、いえ…コホン。

と、とてもいいことだと思いますわ。悩みがない。ええ素晴らしい。」

「はあ。もう帰っていいか?」

「ちょーーーーーーーっとお待ち遊ばせーーー????

はい!こっちを見る!注目!」

ドルチェは目に見えてわちゃわちゃしている。

「あのなぁ、俺ぁお前のおままごとに付き合ってる時間ないんだ。

わかるか?とっとと帰りたいんだよ」

「ぐっ…!わ、わたしをそんな憐みの目で…!

も、もう分かりました。まどろっこしい事は抜きです!」

そういうと、ドルチェは自分のカバンからゴソゴソと、

メイド服を着た女の子の人形を取り出した。

「はあ…人形遊びか?さっきから言ってるけどな…」

「ふふふ…本当はアナタの望みの姿に生まれ変わらせてあげる予定でしたが、

決めましたわ…今からアナタは私の可愛い召使…」

ドルチェは不敵な笑みを浮かべながら、不思議な言葉をつぶやき始めた。

「な…なにを…おわっ!?」

ドルチェの身体と、人形と、そして隆一の身体が宙に浮かぶ。

床に視線を向けた隆一は、自分の真下に大きな魔法陣のような何かが浮かび上がっているのが見えた。

「ま…魔法使いか…このガキ…!」

「あはははははは!わたくしのいいなりになるがいいですわ!」

ドルチェは、メイド服の人形を手に掴み、その人形で隆一の頭部を強打した。

「がっ…!?」

隆一の意識は、そこでいったん途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「…んぁ?」

隆一は、見知らぬ場所で目を覚ました。

軽く見渡すと、小奇麗な部屋であることがわかった。

「どこだ…ここ…」

隆一がつぶやくと、聞き覚えのある声が聞こえた。

「目が覚めたようですわね」

「この声…あのガキか、いったいどこから…のわっ!?」

隆一の視界の下から、巨大な人物が顔を出した。間違いなくドルチェだ。

しかしなぜか、先程見た大きさの3倍以上の大きさに見える。

「お、お前…なんでそんなデカく?」

「違いますわ…あなたが縮んでいますのよ

私の可愛い【お人形さん】。」

ドルチェは、大きな鏡のような物を取り出し、隆一に見せてきた。

そこにうつる隆一の姿は…"隆一の姿ではなかった"。

「…おい、だれだこの女は」

「あなたですわよ?」

「嘘をつけ。俺は男だ。」

「だから女の子にしてあげましたの。」

「はぁああ???」

鏡にうつる、メイド服を着た女性の姿。

肩にかかるぐらいの長さの青い髪に、

目つきが悪く不愛想な顔は、おしとやかで愛らしい顔に、

そして、メイド服の胸辺りの布をツンと押し上げるソレ。

どれも隆一の身体にはなかったものであったが、

自分の動きに合わせて、鏡の中の女性も同じように動く。

「折角可愛らしくなったのですし、新しいお名前をつけなくては!

そうですわね…チィルとかいかがでしょう!

小さなメイドとして、あなたにはずーっと私のこのお城で、

一生懸命働いてもらいますからね…あははははは!」

ドルチェは早口で楽しそうにしゃべり切った。

「こ…この…」

それを聞いたかどうか、隆一は目の前に出された鏡に向かって飛び掛かった。

「あら、今のあなたの小さな身体じゃ、

わたくしになんにも手出しできませんわよ?

せいぜい痒いあたりが限界ですわ。」

「うっせぇ!!!!」

バキィッ!!!

人形メイド少女は思いっきり、鏡に向かって全力で拳をぶつけた。

「へっ…」

予想だにしなかった衝撃が、手に持った鏡からドルチェの身体に伝わり…

ドルチェの持つ鏡は、部屋の遠方まで弾き飛んだ。

「…」

「なんだ、力はまんまじゃねぇか」

「…ぼーぜん」

ドルチェは呆然としていた。改めて地の文で書いてしまう程である。

 


「できるかぁーーーっ!!!」

「ひいいいいっ!!」

【チィル】の手から、自身身長の何倍もある箒が、

ドルチェに向かって勢いよく飛ぶ。

ドルチェはなっさけない声をあげながら、すんでの所でかわした。

「ス…ストライキですの!?

お掃除しなければ今日のご飯は抜きですわよ、チィル!!?」

「その名前で呼ぶな」

げしっ。

チィルはドルチェの膝を下から軽く小突いた。

「あたっ!!

…うう…今日は折角あなたの好きな肉まん鍋ですのに…」

「うっし、5秒で終わらせる。

おら、とっとと台所行けダメ主人」

チィルはそういうと、先程蹴とばした箒を拾い上げ、

てきぱきと周囲を清掃し始めた。

「まぁ、ほんとご飯にだけは甘い人…」

「はやく支度しろ」

ぽかっ。

箒の柄の部分で、ドルチェの頭を小突くチィル。

「ひぃん…分かりましたわよ…」

あらから数日後。

隆一はチィルとして、ドルチェの屋敷でメイドしたりしなかったりしつつ、

不自由なく暮らしていたのであった。

ドルチェの魔法は、人形から人に戻すことはできないと説明を受けてから、ふっきれていたのだ。

「さ、ご飯ができましたわよ」

「…お前、飯の腕だけはいいなホント。

恋人とか作らねぇのか。」

「そうですわね…

可愛い女の子みたいな男の子がいたら、考えてあげてもいいですわ」

「聞いた俺がバカだった…

おい、今日はまたこの間みたいに料理に何か仕込んでないだろうな?」

「どどどどどどどどどうしてそんなこというのかしら???」

「はぁ…作り直せ主人。早く。」

二人は、そこそこ仲良く暮らしてましたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[真白さんメモ]

またギャグになってしまいましたとさ、ちゃんちゃん。

ついに地の文までふざけだしました。

なんかもう…私はそういう星の元に生まれた…

 


ドルチェちゃんは見た目年齢11歳とかですが、

実年齢は300から数えることをやめた不老の魔法(人形)使いです。

得意魔法は、人形と人の身体を同化させること。

元の人間の身体と魂を小さく圧縮させて人形に憑りつかせます。

そのため、微妙に元の人間の特徴が現れることも稀に。

この魔法を使うときは、人形で人間の頭を強打することで発動します。

ちなみに、チィル(隆一)には人形から人間には戻せないよーと説明していますが、まあ…どうなんでしょうね…

 


お察しの通り、魔法と料理以外はポンコツです。

マウント取りかけて取れないそんな感じ。

暇なときはお城を抜けて、いろんな所で人の悩みを聞くふりをして、人形の身体を与えてイタズラするという、暇つぶしをしています。

チィルと暮らすようになってからはやらなくなりました。

白髪で紫色の目をしています。

 


チィルさんは、隆一の時点でバカ力(ぢから)だったのですが、

人形の身体になったことで身軽になり、何故か機動力もアップしました。

人間を持ち上げることはちょっと厳しいですが、

普通の人間が使う用具類は軽々と扱えます。

ちなみに元から掃除が好きで、休日は暇さえあれば自宅を掃除していました。

「イライラした気がまぎれる」んだそうです。なのである意味天職かも。

ドルチェちゃんのことは「主人」と渋々呼ぶようになりました。

一応ご飯作ってくれるので感謝はしてる様子。

 


ドルチェちゃんが食事に盛った薬で、いろいろ大変なことになりました。

その辺のお話はまた機会があれば。

 


まあ…肩の力を抜いて読めるお話にはなったと思います。

本当はお絵かきとかできたらなお良いんでしょうけどね。

そのあたりはにんともかんとも。

ビジュアルは皆様のご想像にお任せします。

【創作短編TS小説】ワンショット

今日は全年齢対象のTS小説。

凄そうなガンマンさんの冒険譚。シュールギャグみたいな話になりました。

そんなつもり無かったのに。何故だ。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

荒野を往く一人のガンマン、デニー

彼は相棒の馬に跨り、ある場所に辿り着いた!

 


「…これが、呪いの拳銃ってやつか」

とある岩場の、巨大な亀裂。

その中に、それはあった。

人呼んで"呪いの拳銃"。

装填数は6発だが、発砲時の威力があまりに強すぎるため、

持ち手にも多大な被害が及ぶ、危険なシロモノであった。

「まさかこんな場所に隠してあるとはねぇ…

ほう、持った感じは普通だな」

呪いの拳銃を手に取るデニー

すでにリボルバーには6つの弾丸が装填されていた。

「こりゃオドロキだ。

”試し打ちしてくれ”って弾に書いてらぁ。

どれ、んじゃ遠慮なく…」

デニーが岩場亀裂の側面に適当に狙いを合わせた瞬間、背後からゴツイ声が響いた。

「やはりおめぇも狙いに来てたか…デニー!」

いかつく声を張り上げたのは、デニーの永遠のライバル、ディエゴであった。手には拳銃を構え、今にも撃ってきそうな気迫である。

「おいおいおいおい、ずいぶんなご挨拶だなディエゴ。

俺は今、じゃじゃ馬プリンセスのエスコート中なんだ…

道を開けてくれやしないかい?」

「けっ、くだらねぇ。

頭蓋骨の風通しを良くしたくなきゃ、その拳銃を俺に寄越しな!」

「相変わらず元気なこった…

いいぜ、早打ちで決着つけてやろうさ」

「望むところだこのキザ野郎め。

お前を打ち抜いて、その拳銃で祝砲でもあげてやる!」

 


デニーとディエゴは、互いに背中合わせになり立つ。

デニーは先程の呪いの拳銃を腰に下げる。

「カウント3だ」

「言われなくても」

ディエゴの宣言に、デニーは軽く答える。

「3…」

二人はカウントを口ずさみつつ、一歩前進する。

「2…」

お互いの距離が、少しずつ離れていく。

「1…」

言い切るや否や、ディエゴが振りむき大声を張り上げた!

「かかったなアホがーーーーっ!!!」

そのまま彼は後ろ向きのデニーに向けて発砲する!

「ちいっ…卑怯なマネを…っ!」

遅れてデニーは呪いの拳銃を引き抜き、素早く放った!

「ぐあぁ…」

互いが発砲し終えてから、デニーが苦しみの声を上げて倒れた。

「でははははははは!!どうやら勝負あったみてぇだな!」

ディエゴが勢いよく笑う。

「いくらお前でも、呪いの拳銃を使いこなすのは無理だったみてぇだな!あてずっぽうな弾丸だったぜぇ!!?」

デニーの放った弾は、ディエゴの身体を斜め右上に大きく逸れて飛んで行ったのだった。

「さて…敗者のマヌケな面でも拝むとするかな!」

ディエゴが一歩踏み出した瞬間、声が響いた。

「…そいつはどうだかな」

「なっ!?なんだこの声は…」

その声は、確かにデニーの倒れこんだ場所から聞こえていた。しかし、デニーの声色とは大きくかけ離れたものだった。

「な…なにが起こってるんだ…」

「どうやら、勝負の女神は俺を守ってくれたらしいな」

デニーらしき姿が起き上がる。

「お、お前…その姿は…!!?」

「ま、あいにく女神はいたずら好きだったみたいだがな…」

金色の短髪は長めのブロンドロングヘアーに。

180cmはあった身長は、その半分ほどに。

もはや服というよりローブになってしまった服に覆われ、

小さな女の子が姿を現したのだ。

「ガン・ガールのお出ましだ…なんてな」

まだどこかあどけなさを残した少女は、ニヤリとほほ笑んだ後、手に持った不釣り合いの黒い拳銃をディエゴに向かって発砲した。

「ぐおっ…………!」

不意打ちと、困惑によって完全に油断していたディエゴは、

放たれた弾を腹部に受け、気絶したのだった。

「安心しな…ゴム弾だ。

その腹には、いいマッサージになるだろうぜ」

銃先で、少し大きいウエスタンハットをくいっと上げ、

ブロンドの少女はニッと歯を見せて笑った。

 


「はいよ、お嬢ちゃん。ミルクね」

ひげを蓄えたバーの店主が娘を見るような暖かい目で、少女になったデニーに飲み物を差し出した。

「おいおい、冗談はやめろマスター。

さっきも説明したろ?俺はデニーなんだ、お嬢ちゃんじゃない」

ダボダボの袖をまくりながら、デニーは答えた。

「いやあ、何度聞いても目と耳を疑うね…

どうだいデニー、うちの要旨になるってのは」

「そいつぁ、悪ふざけにもほどがあるってもんだ。

これからどうしたもんかね…」

ふう、とため息をついた後、"彼女"は牛乳瓶をぐいっと飲んだ。

 


この後、金髪のガンガールが、荒野に広く知られることになるが、それはまた別のお話―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[真白さんメモ]

エスタン!ウエスタンですよ!

 


ね、なんかシュールでしたね。

結構カッコいい話にしたかったのに。

私の頭が絶望的なまでにギャグ脳。

いや、「かかったなアホがー!」じゃないですよ。なんで急にネタ挟むの私。

そもそも何もひっかかってないし。ただの卑怯。

 


デニーの身体変化はギュッと急に起きたため、

変身描写はほぼ書きませんでしたとさ。

で、デニーはなぜ助かったのかと言いますと、

ディエゴの弾が命中する前に身長が縮み、

弾丸はデニーちゃんの髪を擦っただけですんだのでした。

すんごいハイスピードな展開ですね。

 


言わずもがな、最後にデニーちゃんが放ったゴム弾は、

呪いの拳銃とは別の銃で発射しています。

 


少女になったデニーちゃんのイメージは、

だいたい小学校6年生ぐらいの体格イメージでしょうか。

ぶっかぶかな衣装でキザっぽくかっこつけるちっこい女の子。

いやーいいですね(自画自賛

 


短編なのでお話はこれでおしまい。

デニーちゃんの拳銃が世界を救うと信じて!

カートゥーンみたいに小話は続けられそうですけど、

まあそれはその時その時で。

【TS関連情報ハイライト】もろもろマトメターノVol.1

どうも、料理はいつも目分量の真白さんです。

いつも「…うん、薄い!」って言いながら食べてます。

そんなことはどうでも良くてですね。

 


今回は直近で出てきたTS関連作品の情報をつまんでお届け。

ちょっと雑になっちゃうかもしれませんが許してくださいませ。

(いつも雑ですが)

まあえーと、悪い言い方ですがまとめサイト的で行きます。

 

 

 

1「Witch's Weapon -魔女兵器-、配信時期ほぼ確定!4月!!」

https://www.4gamer.net/games/446/G044611/20190325087/

(参考サイト 4Gamerさん)

 


先日のアニメジャパン2019のDMMブースにて魔女兵器のステージがあり、

正式なリリース日が2019年4月だと発表されましたね。

魔女兵器は、Twitterでときたま私が話題にしているスマホアプリゲーム。中国のゲーム会社が開発・配信している物で、日本から遊ぶにはゴニョゴニョしなくちゃいけませんでしたが…

DMMさんから国内配信が決まっていたわけです。で、リリース月が確定したと。

なかなか早めの展開ですね!これはすごく楽しみです。

ローカライズの感じはどうなのでしょ、βテストは都合で参加できなかったので…!その分も楽しみはありますけどね!

あ、TS該当キャラクターは主人公のレンちゃんその人。

良質なTSスチルも存在しますよ、ひゃっほーう

ポストカードプレゼント企画も始まるんだとか。

詳しくは公式Twitterへゴー。

 


2「"おっさんが小学生"がコミックウォーカー・ニコニコ静画にて配信開始!」

https://twitter.com/ocha_san_pixiv/status/1110382042179485696

(作者ぐんたおさん 配信開始のつぶやき)

 


突然の吉報にビックリ仰天。

40歳代のサラリーマンが、突如女子小学生になっちゃったことからはじまるコメディチックな漫画です。

この作品、私最初Twitterでふらっと流れてきたものを読んだだけだったのですが、まさか商業作品になるとは…!何があるか分かりませんね。

 


TS該当キャラはタイトルでモロバレ。

1話目はたっぷり32ページ。お好きな媒体で今すぐ読みませう。

元の漫画も、作者さんTwitterの固定ツイートから読めますよ。

 


3「"催眠調教エロゲのヒロインに転生してしまった俺は攻略されずに逃げきりたい!"発売中。いまちょっと安いよ」

https://www.dmm.co.jp/dc/doujin/-/detail/=/cid=d_151613/?utm_medium=dmm_affiliate&utm_source=amulai-001

FANZA購入ページ 18歳以下は閲覧禁止。)

 


ご存知、あむぁいおかし製作所さんから告知が出ておりました。

原作は九重慧さん、イラストはれいとうみかんさんというゴールデンコンビ。これには大石の照り鶏もビックリ。

 


FANZAをのぞいてみると…おやっ、20%OFFの表記が!

買うなら今。このお二人の作品でツボに入らなかった作品はありませんので安心してお読みいただければ。

ゲームのヒロイン転生ってのはストレートな感じですが、その題材が…

これ凄い斬新な設定ですね。実際自分の身に起きるとやべーですが。

 


4「女体化パニック3が出ますっ 予約受付中な感じ。」

https://www.appetite-game.com/apt_133.html

(アパタイト様 ゲーム公式HP 18歳以下は閲覧禁止。)

 


シリーズを出す度に良質なゲームになっていくTSサイヤ人

アパタイトさんの女体化パニック最新作が予約受付中ですね。

3月一杯までかしら。

 


正式タイトルは、

”女体化パニック!3~お、俺は男だ! でも、悔しいけど気持ちいいっ……のか!?~”

というド直球な物。

前回はなんと自分のお母さんと瓜二つにTSというなかなかにカルマな一本でしたが、今回は学園物になりそうですね。

原画さんも初代から変わっていません。すごいなぁ。

 


主人公はもともと腕っぷしが強いけど、不良とまではいかないというなんだかちょうどいいカンジですが、女の子になってしまったことで力が落ち…という。

TS後の姿がかわいらしくて良いですね。要チェック。

前作はいつかレビューしますね。

 


5「”―バ美肉○V― バーチャル世界で美少女のカラダを受肉できるアダ○トビデオ”という物」

https://www.dmm.co.jp/mono/dvd/-/detail/=/cid=1sdde580/?i3_ref=search&i3_ord=1

FANZA通販のページ 18歳以下は閲覧禁止。)

 


…これまたすごいのが出てきましたね。

タイトルはあんまりに直球なので少し変えてます。

 


こういう物のタイトルに「バ美肉」って出てるのがまず衝撃ですし、

まさかこんなに早く取り入れられるとも思ってませんでした。

恐るべし、業界。

 


説明文も面白い。以下FANZAの通販ページから引用です。

”業界初!今/話題の『バーチャル美少女受肉」○Vを【憑依・女体化・TSF】レーベル『ノットリ』が製作!美少女のカラダを一からプログラミングで作り上げ/バーチャル世界で彼女として生活するT。彼女の体の全ての構造を熟知し/事細かく説明するTだったが/あるエラーが起きてしまった…これぞ次世代の憑依○V!”

 


ほー…ジャンルとしては、憑依としているわけで。

なかなか面白いですねこれ。

自分で作り上げた肉体の中に魂が入る訳ですから…

ある意味憑依ですね、まあ色々論はありそうですが、一つの解釈として。

 


あ、ちなみに美少女さんの身体は世間一般的な美少女さんが演じてます。

これで3Dモデルとかだったらそれはそれで革命ですが、

ある意味パロディみたいなものですね。

作品が作品なので、深く考えるのは無粋です。

分かる人には分かるネタとか入ってると面白いですけどね。

 

 

 

 

 

 

はい。

こうやって作品紹介していると、

ほとんどソッチな作品ばっかりになっちゃうので、

VTuberになったとしてもすごい肩身の狭い思いをしそうなのですが、

ええ…なんとかします。

 


そんなわけで、TS系作品情報ハイライトでした。

Vol.1とか言いましたが、2は未定です。ではでは。

【どうでもいい話】たくさんあるぞ、TSの種類

どうも、真白さんです。

皆さんの世界はあったかくなってきた頃合いですかね?

私の方は…まだ寒め。

 


今回はレビューではなく、どうでもいい話です。

ホントどうでもいいので流し見程度にお読みください。

書いていることもたぶん間違ってます。

 


以上のことが許せる聖人のようなお方は…どうぞ。

 

 

 

 

 

 

で、私がレビュー記事で【変身】とか【入れ替わり】とか書いているのは、TSの仕方・種類です。

 


これほんとたくさんあるんですけど、大体3種類くらいに分かれますよね。

 


【変身】:元々の自分の身体を別の物にしちゃう系。

薬だったり、脈略無く突然変化してたり、病気だったり、魔法だったり。

自分の身体を使うって意味では、皮モノとかもここですかね

【入れ替わり】:別の人の身体に自分の精神が入っちゃう系。

古くは高所からの落下や正面衝突。身体そのものに変化はありませんが、その身体を動かしている意識がちぐはぐという感じですね。

女っぽい男が生まれるのもポイント。

【憑依】:別の人の身体に憑りついて身体の主導権を奪う系。

入れ替わりと違うのは、精神を上書きしちゃうってとこでしょうか。

最近だと精神同居なんてのも増えてます。乗り移る相手が人形とかも。

 


この3つから大きく離れたものは、今のところないのでは。

 


で、人それぞれに好みもある訳で、

3ジャンル全部好きだよ!っていう猛者の方がいれば、

うーん、この1ジャンルだけはピンとこないって方もいます。

まあ、これを"性癖"と言ってしまうと急に生々しくなってヤなので、

好みとしておきます。

 


まあ私は全部好きですが、特に変身系がいいですね。

変身シーンあるとなおグー。

 


さらに、TS後のTSっ娘の思考にもこの好みがあると思いまして…

 


・あたふた系:!?ってなった後に、

なんとかしなきゃどうしようどうしようってなるタイプ。

こっちの子は、だいたい男に戻りたがる方向で考えます。

・ぐふふ系:!?ってなった後に、

せっかくだし楽しんでやろー!みたいに色々しでかすタイプ。

なんとなく、男にもどりたいと強く考えない子が多い気はします。

 


ざっくり2パターン。

うんうん、どっちもなんかよく見たことありますね。

あ、私はあたふた系の子が好きです。

かわいそうはかわいい。

 


ここまでくると、ここまでの3タイプ+2パターンだけでお話が出来そうな気もします。例えば、

 


・【変身(朝突然)】であたふた系

→んんっ、どストレート直球ど真ん中王道!

女友達の有無でだいぶ物語変わってきそうなところ。

・【入れ替わり】でぐふふ系

→かなり立ち悪いTS娘にはなりそうですね。ぜひ痛い目にあってほしい(性癖)

・【憑依】であたふた系

→ほう、主人公は不慮の事故で幽体離脱して、ひそかに好きだった子の身体に乗り移ってしまう…とかですかね。ひゃーラブコメ

でもラブコメする相手は自分の中にいるというこの…

 


もうすでにいいカンジですね。

さらに要素を足すとしたら…追加変化でしょうか。

 


<年齢成長(AP)>身体の年齢が急に増加します。

身長も伸びて身体のボリュームも…という感じ。私の好物です。

<年齢退行(AR)>身体の年齢が急に減少します。

背が縮んでプロポーションものっぺり。言わずもがな好物です。

<部分増減>身体の一部分が大きくなったり小さくなったり。

不思議の国のアリスのピンポイント版的な。

<中途半端>中途半端に元に戻ります。

よくあるのは…ふたなり

<性別逆転>TS娘以外の人物も性別が逆に。

恋愛物だとこれすごく鍵になりそうですね。

動物化(TF)>なんと獣っ子にまでなります。

耳と尻尾までならまだしも、中には行くとこまで行くものも。

<異種族化>サキュバスだったり、モンスターだったり。

動物化には近いですが、ちょっとファンタジー寄り。

<集団入れ替わり>入れ替わり専用な気もしますが、

入れ替わりまくっちゃって、誰がどの身体か不明なまでに。ほぼホラー。

<集団憑依>憑依専用ですね、自分の魂が無数に他の人に取りつきます。

…どうやって動かしてるのかももはや不明。とってもホラー。

 


っと、なんだか書いていくと無数に出てくる気がします。

この辺はサイドメニューですね。お好みでつまめるものなので、

自由に付外しが可能なわけです。

 


私が地味に書いている「体操服」というTS小説は、

このサイドメニューが2話時点で2つくっついてるわけです。

…このサイドメニューが多くなるほど、"特殊性癖"と呼ばれそうですが、

まあ…ほどほどに…

 

 

 

と、ある意味TSを主体にした創作物は、

もうある程度テンプレが決まっているわけですね。

ここに一つも当てはまらなかった作品は、逆にTSって気づいてもらえない可能性すら感じてきました。新規開拓ってムズカシイ。

 


そんな作品たちがどう味付けされているかは、

やはり世界観だとか、目的だとか、人間関係だとか、

そういう所でさらに組み合わさっている物がある訳で、

無数に作品が生み出せるわけですね。

世の中にはシチュエーション萌えなんてのもあるわけですから。

 

 

 

こういう性の絡みがどうしても起こるジャンルですから、

一般作品にTS系が少ないのも頷けたわけです。

…ちょっと前までは。

 


最近どうしたんでしょうね、増えまくってません?TS。(個人的見解)

合計数が多くなっただけとか言われかねませんが、

それを抜きにしてもなかなか増加量すごいと思います。

 


いや幸せな時代になったものですね。

でも認知されないとだんだん小さくなって消えてなくなっちゃうのは、

何においても同じです。

 


そういう、「まだ認知足りなくて萎んじゃいそう」な作品を、

なんとかしていきたいのは私の目的でもあります。

昔の作品でも、新しいのでも変わりませんね。

 

 

 

はい、どうでもいい話でした。

何を書きたかったのかよく分からない地点に着地しましたが、

聖人の皆さんがふんわり優しく受け止めてくれたはず。

 


…調子に乗るのはやめときましょう。

ではまた次の記事で。

 

 

 

(追伸)近々ちょっとしたお知らせがございます。